思考プロセスとは
「何を変えればよいか(What to change?)」「何に変えればよいか(What to change to?)」「どのように変えればよいか(How to
cause the change?)」といった一連のプロセスを系統的に考えることか思考プロセスと呼ばれる。
思考プロセスを実行するためのツール(論理ツリー)にか以下が用意されており、順に系統的に使用したり単独で使用したりする。
現状問題構造ツリー(Current Reality Tree)
雲(Cloud)
未来問題構造ツリー(Futere Reality Tree)
前提条件ツリー(Prerequisite Tree)
移行ツリー(Transition Tree)
<1>何が本当の原因かを発見する
現状問題構造ツリー(Current Reality Tree)
問題解決にあたって「何を変えれば最大の結果が得られるか」を明確にするための手法。まず現状の問題点(好ましくない結果=UDE)を列挙し、これらの因果関係を見つけることで、その中から、”変えるべき”根本的な問題を見つけ出す。思考プロセスを系統的に実行する場合、この現状問題構造ツリーの構築が最初のステップとなる
好ましくない結果(Undesirable Effects = UDE)
現状問題構造ツリーを構築する際に列挙する現状の問題点。通常、目にする問題点の大部分は本質的な問題ではなく、もっと根本的な問題の結果や症状にすぎないことからこう呼ばれる
<2>POINTをみつけだしそれ(雲)を何に返るべきかを考える
雲(Cloud)
問題の根本的な原因となっている矛盾や対立(コンクリフト)を解消するための手法で、「対立解消図」とも呼ばれる。五つの枠が矢印(因果関係)で結ばれた定型的なフォーマットを使用。これらの矢印のうちいずれかの矢印を解消するような画期的なアイデアを注入することで矛盾や対立を解消する。思考プロセスを系統的に実行する場合、現状問題構造ツリーで根本的な問題を見つけ出した後、この雲を使ってどう解消したらいいのか「何に変えればよいのか」を考える
<3>原因を変える時に起こりうる最大限のマイナスを発見する
未来問題構造ツリー(Futere Reality Tree)
雲(対立対象図)を使って見つけた問題解決策を実行したらどうなるかを検証するための手法。根本的な問題が解決した状態で現状問題構造ツリーがどう変化するのかを示し、新たな問題(ネガティブ・ブランチ)が発生してないかどうかなどを検証する
ネガティブ・ブランチ(Negative Branch)
雲(対立対象図)を使ってみつけた対立解消アイデアを実行した場合に、新たに発生する問題(マイナス面)。未来問題構造ツリーを構築して示され、「マイナスの枝」とも呼ばれる
<4>全ての障害を考えそこに達するための中間目標を設定する
前提条件ツリー(Prerequisite Tree)
思考プロセスの「どのように変えればよいか」を考えるための手法で、目標を達成する過程で発生する障害(前提条件)とそれを克服する中間目標を展開する。現状問題構造ツリーや未来問題構造ツリーとは異なり、因果関係だけなくアイデア実行の時間的順序関係が重要
<5>何から手を付けるべきかを考える
移行ツリー(Transition Tree)
思考プロセス最後のステップで、実行計画に相当する。前提条件ツリーで展開した各中間目標を達成するために何をしなければならないのか、必要な行動を示す。前提条件ツリーと同様、時間的順序関係が重要
ステートメント(Statement)
思考プロセスの各ツリーや雲(対立解消図)の中に描かれる一つひとつの文言のこと。
結論
全ての今の不利益な現象を洗い出し、その因果関係を並べ替え、コアの問題を言葉で表す。
コアの問題は必ずコンフリクトしているのでそこでどこまでが同意できていてどこからが対立しているのかを考え、その解決策をできる限りおもいつく
そのごそれを実行するにあたってのマイナス要因をすべて洗い出し、その対応策を考え、実行するための中間目標をみすえ、それを順序良くならべていくという思考作業
具体例
ネットでの物販販売の会社
好ましくない結果
売上が上がらない、従業員もいっぱいいっぱいで忙しい、値下げしないと売れないが、スペ-スが足りない、人も作業も効率的でない。
売上上がらない → 売り単価を安くする →仕入単価も安くする →大量仕入れをする必要がある→ 在庫も増える
単価の薄い発送作業が多い→従業員をこれ以上増やせない→倉庫を抱える余裕はない→在庫が多すぎる →お金が眠る。→お金がたりない。
お金を増やすには → 在庫を減らす →発送業務が減る →高級品を販売する
売上を増やすには→ 商品数を多くUPし魅力的なサイトにする
コンフリクト
「在庫を少なくする」
対立
「商品数を沢山HPにUPする。かつ単価の高いものを販売する。」
解決 在庫を持たないネット商売にかえる。 つまり
「委託ネット販売」
すでにHP上では知名度は高い。
仕入業者が直接その店のHPに商品をすきなだけUPし、値段設定をし注文があれば発送する。
注文は販売会社ですべて受け、発送業務は仕入れ業者が直接おくる。
売れた分だけ、後日で仕入をたてる。
①販売会社
メリット
在庫なくなる、→ キャッシュが増える
発送業務なくなる、商品数はUPする →売上が増える
余った人材でHPをより魅力的にする商品UP数を今の5倍にする
支払いは販売月の翌々月
ネガティブブランチ
利益率は減る 旧体制では原価率が65%~70%
しかし設定粗利を売れた分の15%と設定する
しかし設定粗利を売れた分の15%と設定する
⇒ 自ら発送することがなくなり発送費が減少するため
旧体制の発送費を含めた粗利は20%なので売上が今の1.33倍になれば合う。
②仕入業者のメリット
売上単価を自由に設定して増やせる
販売売上単価の85%は確実に手に入る
ネガティブブランチ
配送業務をする必要がある
→ 今までも販売店に発送していた発送費が大幅に増えるわけではない
小ロットで販売することになる
→ 発送業務が増えても、利益率が大幅改善する
入金が遅くなる
→ 売上単価を自由に決められるため利益率がお幅改善することでまかなえる
さらなるネガティブブランチ
①仕入業者が応じてくれるか不明 →中間目標 今の仕入業者の20%に同意
②HP上を仕入業者荒らされてしまう 統一感がなくなる
→ 販売店が監視する。訂正を加える権利が販売店にあるように契約する
→ 中間目標 今のHP上商品アイテム数を120%upしてその増加20%を委託販売用商品にあてる
移行ツリ-
①仕入業者への折衝 準備 契約書の作成
②HPの商品UPのやり方のレクチャ-準備
④ 発注業務の流れの確認と同意を取り付ける
⑤ 1か月にその業者の委託商品がどれくらい売れたか、集計するシステム構築
⑥ クレ-ム商品の際の対応と責任の所在 、業者からの保険料の徴収などの対策をうつ
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